【体験談】自己理解プログラムって後悔する？実際に受講した私が正直レビュー

こんにちは、「なやまる」と申します。

私は今年、八木仁平さんの「自己理解プログラム」というものを受講していました。先日、３ヶ月間のプログラムがすべて修了しましたので、この記事でプログラムを受講した率直な感想をお話ししたいと思います。

この記事が、自己理解プログラムの受講を考えている方にとって参考になれば嬉しいです。

実際に自己理解プログラムを受講して感じたこと・後悔したこと

自己理解プログラムとは？

自己理解プログラムは、「やりたいことが分からない」「自分に合ったキャリアが分からない」といった悩みを解決するためのオンラインコーチングプログラムです。

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の著者・八木仁平さんが代表を務める株式会社ジコリカイが提供しているプログラムで、３ヵ月で「やりたいこと探しを終わらせる」ことを目標としているものです。

詳しくは、自己理解プログラムのサイトを確認してみてください。

自己理解プログラムを知ったきっかけ

私が八木仁平さんを知ったのは、彼のYouTube動画がきっかけでした。
実は、八木さんが本を出版する以前から、YouTubeでの活動を継続的に拝見しており、視聴者が数十人だった頃のライブ配信を行っていた頃から知っていました。

動画を通じて八木さんの考え方に共感し、その中で「自己理解プログラム」の存在を知りました。

受講しようと思った理由

当時勤めていた会社を辞めようか悩んでいたとき、八木さんの自己理解プログラムのことを思い出し、受講してみようかなと思い始めました。

20代で既に３回の転職を経験していた私は、「次こそは本当に自分がやりたい仕事を見つけたい」「次の転職でまた失敗したくない」と強く思っていました。

これまで転職を繰り返すたびに、どんな仕事を選ぶべきか悩みに悩んできましたが、続けられる仕事、やり続けたいと思う仕事に巡り合うことはできませんでした。

八木さんの本を購入したり、７時間にも及ぶYouTube動画をすべて視聴したりと、自分なりにできることを試してきました。本や動画で紹介されていたワークシートにも取り組み、価値観を見つける30の質問、才能を見つける30の質問、好きなことを見つける30の質問なども実践しました。

それでも、「これが自分のやりたいことだ！」と明確に言える答えを見つけることはできませんでした。何度取り組んでも、もやもやが残り、スッキリとした気持ちにはなりませんでした。

だからこそ、「プロの自己理解コーチの力を借りたい」「誰かと一緒に壁打ちをしながら、答えを導き出したい」と考えるようになり、自己理解プログラムの受講を決めました。

費用・実際に払った金額

自己理解プログラムの受講費用は、33万円（税込）でした。それにプラスして、プログラムを進める上で必要なGallup社のストレングスファインダーの受講料9,715円かかりました。
※ストレングスファインダーの費用は変動があります。

費用：３３９，７１５円

良かったこと・得られたもの

自己理解プログラムを受けて良かったこと、得られたものについてお話ししします。
簡単にまとめると以下のとおりです。

・やりたいことの「仮説」を持てるようになった

・自分では気付けなかった価値観や強みを知ることができた

・自分の「大事・好き・得意」が明確になったので、キャリア選択の判断基準がはっきりできた

・自分の個性や特性を受け入れられるようになり、「これが自分らしさ」と前向きに捉えられるようになった

やりたいことの「仮説」を持てるようになった

これまで漠然と「自分は何をしたいのだろう」と悩んでいた私ですが、自己理解プログラムを通じて、「やりたいことの仮説」を具体的に立てられるようになりました。

「これが自分のやりたいことかもしれない」と思える仮説が生まれたことで、完璧な答えではなくても、これから進むべき方向性が見えたかなと感じています。

実は、もともと「こんなことができたら良いなぁ」と思うことがなんとなく心の中にありました。そして、プログラムで掘り下げて見つけた仮説もそれに繋がるものでした。この結果に、やっぱりこれが自分のやりたいことなのかもしれない、と納得感を得ることができたと思います。

自己理解が深まり、強みや価値観が明確に

ストレングスファインダーやワークシートを活用することで、自分の特徴を具体的に言語化できるようになりました。これまで気づいていなかった「大切にしていること」や「自然とできる得意なこと」を、コーチングやワークを通じて見つけることができました。

さらに、これまで無意識に取っていた行動や考え方の理由も理解できるようになり、「これが自分らしさなんだ」とポジティブに受け入れられるようになりました。自分にはこんな得意なことがある、自分はこれを重視している、と明確に認識することで、キャリア選択の判断基準がはっきりしてきた気がします。

たとえば、「こういう環境の会社は自分には合わない」「この仕事は自分の強みを活かせないな」と、自分に適した職場や役割を見極める指針として役立っています。

自己理解を深めることで、今後のキャリア選択における不安が減り、自信を持って判断できるようになったと感じています。

残念だったこと・後悔したこと

次に、自己理解プログラムを受けて、残念に感じたこと、後悔したこと、大変だったことについてお話しします。
簡単にまとめると以下のとおりです。

・得られるのは「やりたいことの仮説」であるため、やりたいこと探しが完全に終わるわけではなかった

・日々のワークや動画視聴に時間が取られ、仕事との両立がしんどかった

・動画の多くが既視感のある内容で、新しい情報が少なかった

・期待値が高かっただけに、費用は高く感じた

完全な答えが見つかるわけではなかった

プログラムで得られるのは「やりたいことの仮説」であり、具体的な職業や明確なゴールが提示されるわけではありませんでした。

「これが自分のやりたいことかもしれない」という仮説を得られるのは確かに前進でしたが、これでやりたいこと探しが完全に終わるかというとそうではありませんでした。明確な答えを求めていた私にとっては、少し物足りないと感じる部分もありました。

また、自己理解プログラムが修了した後は、プログラム内で見つけた「やりたいことの仮説」を行動で検証するステップを踏んでいく必要があり、思っていた以上に自分で考え、進めていく努力が求められると感じました。
プログラムを万能な解決策として期待していると、期待と現実のギャップに苦しむ可能性があるかもしれません。

費用が高額に感じた

受講料である33万円は、私にとって高額なものでした。もちろん、専属コーチのサポートやワークシートの内容を考えると、一定の価値は感じられましたが、「もう少し費用が抑えられれば良いのに」と思ったのも正直なところです。

日々のワークが負担に感じることもあった

プログラムの中で求められる日々のワークや動画視聴は、忙しい仕事と両立するには思った以上にハードでした。

当時、平日はほとんど自由な時間が取れず、ワークや振り返りに取り組む時間を作るのが難しかったのが正直なところです。仕事で疲れて帰ってきて、ワークをやるのが面倒に思うことも多々ありました。

しっかり取り組めばそれだけ多くの気づきが得られるのは間違いありませんが、時間的な余裕がある時期に受講したほうが、より効果を実感できたかもしれません。ここは唯一後悔している点です。仕事が落ち着いてからか、仕事を辞めて時間がある時に受講すれば良かったと思いました。

動画視聴が復習のように感じた

プログラム内で提供される動画については、私にとっては少し物足りなく感じる部分がありました。事前に八木さんの本やYouTube動画を見ていたこともあり、すでに知っている内容が多かったからです。

そのため、動画視聴というよりは、ワークシートやコーチングのほうが役に立ったと感じています。動画はあくまで復習や補足的な位置づけだったため、少し新鮮味に欠ける部分がありました。

自己理解プログラムを受講して後悔しないために

自己理解プログラムが向いている人

実際に受講した私が思うに、自己理解プログラムは以下のような方が向いていると思います。

1. 自己分析が苦手な人
   自己理解プログラムは、自分の価値観や得意なこと、興味を「言語化」するワークが充実しており、自己分析が苦手な方でも進めやすいと思います。コーチングやストレングスファインダーなどのツールを活用し、自分の強みや課題を客観的に把握できるサポートがあるため、「どこから始めれば良いかわからない」状態の方には特におすすめです。
   
   
2. 主体的に取り組む姿勢がある人
   自己理解プログラムは、受講者自身が主体的に取り組むことで最大限の成果を得られます。「自分の人生は自分で切り開くしかない」という思いを持ち、コーチのサポートを積極的に活用しながら進められる人に向いていると思います。
   
   
3. 人生の転機に立っている人
   転職やキャリアチェンジ、ライフプランの見直しを検討している人、「現状を変えたい」「やりたいことを明確にしたい」という目的意識がある人は、プログラムの効果が高まりやすいと思います。明確な答えが得られなくとも、プログラムを通じて具体的な方向性を見つけることはできるでしょう。

自己理解プログラムが向いていない人

逆に、自己理解プログラムが向いていないと思うのは以下の方です。

1. 明確な答えを期待する人
   自己理解プログラムは、「やりたいことの仮説」を立てることがゴールです。その後は、行動を通じてその仮説を検証し、違ったら改善してまた検証する…を繰り返していく必要があります。そのため、「具体的な職業名」や「明確なキャリアパス」を提示されるわけではありません。
   「これが正解」といった明確な答えを求める方には物足りなく感じてしまうかもしれません。
   
   
2. 費用に対する負担感が強い人
   プログラムの受講料は33万円と高額です。
   費用に見合う成果を得るには、自発的かつ継続的な努力が必要です。そのため、費用に対する負担感が強い方や、コストに対して短期間で明確なリターンを期待する方には向かないでしょう。
   
   
   
3. 継続的な努力が苦手な人
   自己理解プログラムは、３か月間にわたりワークやコーチング、自己内省を求められるプロセスです。一時的な興味で始めたり、短期間で結果を出したい方には適さず、努力を継続できない場合、期待通りの効果を感じにくいと思います。
   
   
4. 行動を起こさない人
   「やりたいこと」を見つけた後、それを実現するためには行動が必要です。先ほどもお伝えしたとおり、受講を通じて得られるのは「仮説」であり、それを実行に移さなければ成果には繋がりません。行動力や実践意欲が欠けている方には、プログラムを受講しても無駄になってしまうと思います。

自己理解プログラムは、高額かつ長期間を要するものなので、本当に受講したいと思えるのか、受講する必要があるのか、やり遂げられるのか等を慎重に判断したうえで臨むことをおすすめします。

その判断のためには、以下のような方法を検討してみてください。

無料カウンセリングを活用する

自己理解プログラムには、無料カウンセリングが用意されています。
無料カウンセリングでは、コーチが現状や課題を聞き取り、自己理解を深めるための具体的な助言をしてくれます。これだけでも有意義な時間です。

無料カウンセリングを通して、プログラムが自分に合うかを判断する材料にしてみてください。
無料カウンセリングを受けたからと言って必ず申し込まなければならない訳ではないので、一旦考えて、本当に受けたいと思ったら申し込めばOKです。

私も無料カウンセリングを受けた時は、一旦保留にして、自分の中で再度考えてから受講を決めました。

スケジュールを確認する

自己理解プログラムは、１日１時間以上のワーク時間が必要とされるため、事前に生活スケジュールを見直すことが必要です。どの時間帯が自由に使えるかを明確にして、ワーク時間が確保できることを明らかにしてから臨んでください。

短期的な自己理解ツールを試す

自己理解プログラムを受講する前に、自己理解に特化した代替ツールを活用してみるのも一つの方法です。プログラムの受講をせずとも、自分の力で「やりたいこと」が分かってくるかもしれません。

おすすめの選択肢としては、以下のとおり。

• 書籍
  自己理解に関する書籍を読んでみてください。特に八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』はおすすめです。八木仁平さんの提唱する自己理解の方法が自分に合うかを確認してみてください。
• Youtube
  八木仁平さんのYoutube動画を観るだけでも、得られるものはたくさんあります。
• オンライン診断
  「ストレングスファインダー」などのツールを利用し、自分の強みや特徴を把握します。これらの結果を深掘りするだけでも大きな学びが得られます。
• 短期コーチング
  個別のカウンセリングやコーチングプログラムを利用してみるのも一つの方法です。ココナラ等で検索をかけると様々なサービスが出てきます。自己理解プログラムには劣りますが、費用が安く提供されているサービスが多々あります。

（出典：amazon.co.jp）

自己理解プログラムは「怪しい」のか

Yahoo！知恵袋などで、「自己理解プログラムは怪しいのではないか」という質問を見かけることがありますが、結論としては、自己理解プログラムは怪しいものではありません。しっかりとしたプログラムでした。

ただ、プログラム内容が高額であることや、無形商材で内容が抽象的と感じられてしまうこともあるので、こういったサービスに対して警戒心が強くなるのだと思います。過去に問題視された自己啓発セミナーや高額商材の影響もあると思います。

しかし、既に4,000人以上の方がプログラムを受講しています。私が実際に受講しても怪しいものではなかったので、その点については安心して大丈夫です。

自己理解プログラムのその後

八木仁平さんの自己理解プログラムを受講して、自分の価値観や強みを明確にし、「やりたいことの仮説」を立てられるようになったことは、少なからずやりたいこと探しに前進があったかなと思います。特に、これまで漠然としていた「自分が何をしたいのか」という悩みに、一定の方向性を見出せたことは、受講して良かったかなあ…と感じています。

ただ、見出せたからといって、それを行動に移せるかどうかはまた別の話です。
正直に言うと、私はまだ行動できていません。
得られた「やりたいことの仮説」の検証はできていません。退職や引越しが重なったり、他のことに興味が出てきて、「やりたいことの仮説」に対する熱量がなくなってきてしまったんですよね…。

そのため、自己理解プログラムを受講する前と受講した後で明確な変化はまだありません。

さいごに

最後になりますが、自己理解プログラムの受講を考えている方は、費用や内容に対する期待値を冷静に整理した上で、受講を決めるようにしてくださいね。
とはいえ、自分に合った使い方ができれば、大きな成果を得られる可能性は十分にあるプログラムだと思います。みなさんのやりたいこと探しが少しでも前進しますように。

おわり。